家系図サイトで犯人特定=プライバシー侵害懸念も―米

 【シリコンバレー時事】米国で遺伝子データから家系図を調べるサイトを手掛かりに、過去の凶悪犯罪の容疑者逮捕につながるケースが相次いでいる。
この記事はヤフで取りました:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180819-00000014-jij-n_ame
 膨大な遺伝子データの活用により、迷宮入りしていた事件の解決に期待が寄せられる半面、プライバシー侵害への懸念も出ている。

 きっかけは今年4月、カリフォルニア州で1970~80年代に発生した連続殺人・性的暴行事件で、元警官の男が逮捕されたことだ。「黄金州の殺人鬼」と称された犯人による一連の事件は30年以上、未解決のままだった。

 捜査当局は、遺伝子データの共有サイト「GEDマッチ」に、犯行現場に残されたDNAを登録し、男の親類にたどり着いた。年齢や居住地から対象を絞り込み、男の遺留物から採取したDNAと照合、急転直下の逮捕劇となった。これ以降、各地の未解決事件で同様の手法が試みられ、次々と容疑者の特定に結び付いた。

 移民社会の米国では、自分のルーツへの関心が高く、DNA解析による家系図作成を手掛ける民間サービスが広がりつつある。500万人以上が利用する「23アンド・ミー」をはじめ商用サイトの多くは、裁判所の命令などがない限り捜査機関に情報を提供しない方針を掲げる。

 一方、GEDマッチは、誰でも自由にデータを登録して系図を調べられるようにすることを目指した。捜査機関による利用について、創設者の一人は米メディアの取材に「心地悪い」と困惑。サイトには、登録したデータが犯罪捜査に使われる可能性があることを明記した。

 潜在的な病気の情報なども含む遺伝子データは、捜査機関だけでなく、製薬企業や保険会社に商業利用される可能性もある。遺伝子検査サービス向けに指針を策定した非営利団体「フューチャー・オブ・プライバシー・フォーラム」は「業界が個人のプライバシーに及ぼすリスクを認識し、対処することが不可欠だ」と指摘している。 


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