<EU>夏時間存廃に過去最高の反響 市民の関心高く

ブリュッセル八田浩輔】サマータイム(夏時間)廃止の是非を検討している欧州連合(EU)で、域内の市民を対象にした約1カ月間のパブリックコメント(意見募集)が16日に締め切られた。行政執行機関の欧州委員会によると、パブコメでは過去最高となる460万件以上の意見が全28加盟国から寄せられた。夏時間を巡っては近年、健康や睡眠への悪影響を示唆する研究成果が報告されており、制度の存廃についてEU市民の関心が高まっている。
この記事はヤフで取りました:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180819-00000001-mai-int
 域内で統一して夏時間を採用しているEUでは、加盟国フィンランドが今年初めに「利益よりも不利益が大きい」などとして廃止を提案。欧州議会は2月、夏時間がもたらすさまざまな影響を徹底的に評価した上で、必要な場合は改正も検討することを求める決議を採択した。これを受けて、欧州委は夏時間を変更すべきか否か、域内の市民を対象に7月上旬からパブコメを行っていた。欧州委は今後数週間で意見を分析して結果を報告するとしている。欧州委は結果を参考資料として議論を進めるとみられ、存廃については域内で統一した対応をとる見通しだ。

 1980~90年代の世論調査では夏時間に対する好意的な評価が目立ったが、欧州議会の報告書(2017年10月)によると、近年は反対の傾向が表れている。ドイツで行われた最新の世論調査では74%が廃止を望んだ。またラトビアで76%、フランスでも54%が制度に反対している。一方、19年にEUを離脱する英国では賛成が50%で廃止を望む意見(38%)を上回った。

 現在、EU加盟国が共通して採用する夏時間は、3月の最終日曜日から時計を1時間早めて10月の最終日曜日に元に戻す。欧州では夜間のエネルギー消費を減らすことなどを目的に第一次大戦中に一時的に採用され、石油危機を受けて70~80年代に再導入された。


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