面会長いと感じた署員、室内確認したら無人

大阪府富田林市の府警富田林署で12日、強盗致傷、強制性交容疑などで逮捕され、勾留中だった男が逃走した事件で、署の東にあるコンクリート製の塀(高さ3メートル)のそばに、脚立が置かれていたことが、捜査関係者への取材でわかった。府警は、男が塀を乗り越えたとみて周囲に指紋が残されていないか調べている。
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 発表では、男は住所不定、無職樋田(ひだ)淳也容疑者(30)。府警が、加重逃走容疑で全国に指名手配している。

 捜査関係者によると、署の北と東にある捜査車両用の駐車場で、樋田容疑者のサンダルが見つかった。近くにある東の塀には、署内にあったはずの脚立も置かれていた。

 府警によると、樋田容疑者は12日午後7時半頃、手錠や腰縄を外した状態で、2階の面会室に弁護士と2人だけで入室。午後9時45分頃、面会が長いと感じた署員が室内を確認したところ、無人だった。弁護士は接見を午後8時頃に終えたといい、勤務中の署員約20人は気づいていなかった。

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