トヨタ、マツダ・BMW提携見直し 駆動系で供給停止・調達終了

トヨタ自動車がパワートレーン(駆動系)の提携内容を見直す。マツダへのハイブリッド車(HV)システムの供給を取りやめる見通しであるほか、独BMWからのディーゼルエンジンの調達を終える方針も固めた。HVやディーゼルを巡る市場環境は両社との提携開始時と大きく異なるため、協業内容を選別する。車両の開発や販売の期間が数年に及ぶ自動車業界では、外部環境の変化や思惑の違いなどから、提携先と組む事業の見直しに迫られる局面が増えている。
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 トヨタマツダにHVシステムを技術供与し、マツダは2013年に発売した中型車「アクセラ」に搭載した。しかし、19年にも全面改良する次期アクセラにはトヨタのHVシステムを搭載しない見込みで、トヨタからの供給が終了する。

 アクセラのHVは販売台数が伸びておらず、エンジンに経営資源を重点配分するマツダはモデル戦略を見直す。トヨタとは17年に資本・業務提携して電気自動車(EV)の基盤技術の開発などに乗り出しており、協業の軸足を変更している。

 一方、トヨタBMWの小型ディーゼルエンジンを、14年以降に発売した欧州向けの乗用車に搭載している。排気量は1600ccと2000cc。欧州市場ではディーゼル車が主流だったが、15年に発覚した独フォルクスワーゲンVW)のディーゼルエンジンの排ガス不正問題を契機に状況が一変し、ディーゼル車を敬遠する動きや規制強化が表面化した。

 トヨタも欧州市場では、乗用車へのディーゼルエンジンの搭載をやめる。18年に発売する新型車からディーゼル車の設定をなくし、BMWからのエンジンの調達も終了する。11年に提携を発表したトヨタBMW燃料電池や次世代電池である「リチウム空気電池」の共同開発は進める。

 自動車業界では提携見直しの動きが相次ぐ。米フォード・モーターと独ダイムラー燃料電池車(FCV)の合弁事業を解消する。両社とFCVを共同開発する日産自動車・仏ルノー連合もFCVの商用化を凍結する見通しで、EVに重点投資するとみられる。

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